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【2020/09/03】ストロマトライトについて語りたい

みなさんこちには、CASSIOです。まだまだ暑い日が続きますね。今年の夏は異様に暑い…いや、多分去年も言ってたんでしょうね。そしてきっと来年も言っているんでしょうね。みなさん、これが俗に言う「予知能力」です。

さて話は全く変わりますが、みなさんは「ストロマトライト」というものをご存知でしょうか?名前を聞いただけだと、何かチカチカと光るもののような気がしてなりませんね。
ストロマトライトとは、シアノバクテリア等が海中の様々な物質を捕らえて固め造り上げた、層状の岩石のことです。このキノコのような岩石の表層にバクテリアが住んでいます。そして日に日に大きくなっているのです。びっくりね。

最古のものとしては37億年前の化石が近年見つかりましたが、実はオーストラリアのシャークベイという海岸には今でも生息しています。凄いですよね。生きた化石どころじゃありませんよ。ストロマトライト大好き。

さて、何故いきなりストロマトライトの話をはじめたのかと言うと、特に意味はありません。「そう言えば、ストロマトライトっていいよなぁ…」ぐらいです。ただただ大好きなストロマトライトの話をしたかったのです。かつて化石のガチャガチャでストロマトライトが出るまで回しまくったほろ苦い思い出に浸りつつ、ここに書き記させて頂きますね。

ストロマトライトは光合成を行うシアノバクテリア等が造り上げた構造物です。日中は光合成をして、その副産物である酸素を放出。そして夜は光合成を止めて堆積物を固定し、その生息基盤をせっせと拡大。これが1日のルーティーンです。ストロマトライトの成長は一日一層であり、これを繰り返すため層になった岩石が出来上がるというわけです。そしてこの化石を調べることにより、なんと遥か昔の地球の周期がわかるそうです。凄いね、ストロマトライト。

そしてこのストロマトライトの凄いところはもうひとつ。なんとこの地球上で最初に酸素を作り出したのがこのストロマトライトだということです。彼らが酸素を放出してくれたことにより、生物の進化や多様化が促進されたのです。ストロマトライトがいなければ、地球には未だ原始的な生物しかいなかったのかもしれません…。

あ…ストロマトライトの凄いところはまだあります!皆さんは「縞状鉄鉱層」というものをご存知でしょうか?赤茶色の縞模様をしたあれです。いわゆる「鉄鉱石」ですね。これは鉄の原材料として人類の発展に大きく影響していますが、これを作り出した張本人がストロマトライトです!

かつての海には鉄分が多く溶存していたのですが、この鉄イオンとストロマトライトたちが生み出した酸素が化合し、酸化鉄になって沈み、縞状鉄鉱層になりました。つまり、縞状鉄鉱層のある大地はかつて海に沈んでいたのです。ロマンがありますね。

さて、ストロマトライトの魅力は十分伝わったでしょうか?とすれば我々にできることはただひとつ!ストロマトライトを想い、毎日拝み倒すことです。いや嘘です。でもそれぐらい偉大な存在だということです。いつか本物の、生きたストロマトライトを見に行きたいですね。