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クラゲの面白い構造や不可思議な生態、その魅力について語りたい(Part.1)

クラゲ 体 構造 生態 魅力 水管

皆様こんにちは、カシオです!特別コラム「クラゲの面白い構造や不可思議な生態、その魅力について語りたい」を開始致します。皆さんはクラゲがお好きですか?もちろん好きですよね。透明な体、フワフワと泳ぐ姿、そして…毒!「美しいものには棘がある」なんてよく言ったものです。まさしくクラゲを指し示す言葉としか思えません。

クラゲ 構造 生態 魅力 心臓

さて、突発的な思い付きにより、今回から数回に分けてクラゲの生態や体の構造、そしてその魅力について語らせて頂きたいと思います。「クラゲ=刺してくる生物」なんていう認識だけでは実にもったいない!是非クラゲともっとお近づきになってほしい…そんな想いを込めて語らせて頂きます。最後までお付き合い下さいね。

クラゲの体にまつわる面白いお話①

体全体が心臓の役割を果たしている!?

今から約8年ほど前、水族館で見たクラゲの子供時代の姿に衝撃を受け、それからずっとクラゲの飼育をし続けてきました。幾度となく失敗・全滅を繰り返してきましたが、その度に新たな発見とコツを獲得し、俄然興味心と執着心が沸々…この半透明な生物に対する興味心は未だに消えることはありません。実に面白い。
クラゲは大昔から生きている生物です。一見単純そうな体をしていますが…生きるために必要なものはちゃんと兼ね備えています。まずは彼らの体の構造を見ていきましょう。

クラゲ 水槽 バックスクリーン 心臓(ポンプ)の役割も兼ねた動き

クラゲに脳はありません。その代わり、体全体に行き渡っている神経が彼らの生命活動を支えています。
では心臓はあるのか?あります!いや、正確に言えば心臓という臓器はないのですが…心臓の役割を担っている部分があります。一体どこが心臓的なものなのか…それは、体全体です。彼らはフワフワとした面白い動き(泳ぎ?)をしていますが、これは泳ぐためだけの動作ではありません

この動きは、いわゆる「心臓の鼓動」のようなもの。彼らは餌より獲得した栄養素を、この独特な動きにより体の隅々へ行き渡らせていきます。餌を食べたあと、徐々に体全体がその餌の色に染まっていっていますね。これは、栄養素が体全体に行き渡っているという証拠になります。

 

 

餌を消化したかどうかは、体中を巡っている血管(水管)の色を見ればわかる!?

半透明な体をよくよく見ると…細い管のようなものが沢山見えますね?これはいわゆる血管、「水管」という名前の部位になります。詳しく言えば、消化器官と循環器官を総称した「胃水管系」のことです。水管は胃から傘の縁にかけて縦に延びた「放射水管」と、縁にそって輪のようにある「環状水管」の2系統があります。餌を消化したあとのクラゲの水管はとてもくっきりと色付くので、空腹時よりも観察しやすいですね。

クラゲ 体 構造 生態 魅力給餌前
クラゲ 体 構造 生態 魅力 水管給餌後

クラゲは餌を食べたように見せかけて、たまに吐き出していることがあります。そんな時は、体の色を見てあげればいいのです!半透明な体が餌の色に染まっていれば、ちゃんと餌を消化できたということ。クラゲは以外にグルメですからね。気に入らない餌や食べ過ぎた餌などはたまに消化前に吐き出したりしてます。そういったことも含めて愛してあげて下さいね。

 

さて今回はここまで。次回はこの続きから語っていきたいと思います。彼らの体の構造についてもっと掘り下げてみましょう!クラゲって面白いですね!それではまた。カシオでした。

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