人工飼料・冷凍餌・生き餌

【草食性海水魚用の生き餌】キンチャクダイやニザダイ、アイゴ、ウニ、甲殻類の仲間などに!

こちらでは、キンチャクダイニザダイアイゴウニ甲殻類などといった「植物食性の海洋生物」におすすめな生き餌(海藻類)を多数ご紹介していくと共に、その役割保存(ストック)方法についても詳しくご説明していきます。

近年では植物質を豊富に含んだ人工飼料も多数登場していますが、たまには活きの良い新鮮な生き餌も与えてみませんか?餌付け拒食時にはもちろん、栄養補助のための副食としてもおすすめです。

生き餌(海藻類)の役割とは?

餌付け時や拒食時に!栄養塩の除去にもおすすめ

生き餌は、人工飼料の味を知らない生体への餌付け手段としてよく用いられています。導入直後の弱った生体が無事に立ち上がるまでは生き餌を与え、次第に冷凍飼料や人工飼料に移行していくという方法が広く一般的です。人工飼料に比べると維持に手間がかかるうえ費用も遥かにかさみますが、生物が自然界で元々食べているものというだけあって、嗜好性には優れています。そのため、一度人工飼料に餌付いた生体が環境変化等のストレスにより再び拒食し始めてしまった場合においても有効的だと言えるでしょう。もちろん、栄養補助のための副食としてもおすすめです。特に草食性海水魚の場合は、定期的に植物質を与えた方が状態良く飼育できるでしょう。

海水魚 草食性 植物食性

しかし、生き餌(海藻類)の役割はそれだけではありません。レイアウトに使用すれば、サンゴ類とはまた違った自然らしい雰囲気の水槽を構築することが出来ます。そしてそれは同時に、水槽内に発生・蓄積した栄養塩の抑制・除去にもつながるでしょう。また、小型の海水魚や甲殻類などにとっては良いシェルター(隠れ家)にもなります。

[icon name=”hand-o-right” class=”” unprefixed_class=””] POINT!

  • 生体の餌付け時や拒食時に効果的。
  • 栄養補助のための副食としても。
  • レイアウトに用いると、水槽が自然らしい雰囲気に。
  • 栄養塩(硝酸塩・リン酸塩・ケイ酸塩等)の抑制、除去に。
  • 小型生物にとっては、良いシェルター(隠れ家)になる。

[st-marumozi fontawesome=”fa-exclamation-circle” bgcolor=”#ef5350″ color=”#fff” radius=”30″ margin=”0 10px 0 0″]人工飼料に餌付いている個体に生き餌を与えると、その後生き餌にしか反応しなくなるというケースが稀にあります。[/st-marumozi]

 

 

 

生き餌(海藻類)の保存(ストック)方法

水質悪化のリスクを考慮?定期購入もしくは専用水槽でのストックがおすすめ!

水槽内における海藻の維持・育成は、一般的に難しいと言われています。適度な水流やある程度光量のあるライト(照明)が必要になってくるというのはもちろんですが、一番問題なのは「水質変化に敏感」という点です。水温や比重、その他水質のちょっとした変化にも敏感に反応する海藻。その反応速度は凄まじいもので、多くの場合徐々にではなく、一気に枯れてしまいます。「たった一晩で葉が全て溶けてしまった」というのも、よくある話です。また枯れた海藻は水質を一気に悪化させ、水槽内の生体に悪影響を及ぼしてしまうでしょう。こうした理由から、水槽内における生き餌(海藻類)のストックはかなりリスクがあるものだと言えますね。
しかし海藻には、水槽内に蓄積した硝酸塩・リン酸塩・ケイ酸塩等の栄養塩を吸収してくれる働きがあります。そのため、リフジウムにて生き餌(海藻類)をストックする方も多いようです。海藻の育成は確かにシビアですが、環境さえ合えば爆発的に増やすことが可能です。そのためリフジウム内で増やすことができれば、定期的にカットして生体に与えるという「安定供給」も可能になってきます。

もちろん、「たまに海藻を与えたいだけであって、そこまで本格的なことは…」という方もいらっしゃるでしょう。そういった方におすすめなのは、やはり定期購入になりますね。通販等で定期的に購入し、必要な分だけ切って与え、残りは冷蔵庫にて保存するという方法です。多少面倒なうえ長期保存もあまり望めませんが、「海藻が水槽内で溶けることによる水質悪化」のリスクは減らすことができます。その点を考慮すると、メイン水槽に接続されたリフジウムではなく、完全独立された海藻ストック専用水槽での保存・育成がおすすめです。

[icon name=”hand-o-right” class=”” unprefixed_class=””] POINT!

  • 生き餌(海藻類)の維持は難しい。枯れると水質を一気に悪化させる。
  • 海藻類は栄養塩を吸収する。その恩恵を受けるためには、水槽内やリフジウムでのストックが望ましい。
  • 海藻が枯れる事による水質悪化のリスクを避けるためには、「定期購入」もしくは「独立した海藻ストック水槽」でのストックがおすすめ。

 

 

 

生き餌(海藻類)を好んで食べる生体

キンチャクダイやニザダイ、アイゴにはもちろん、甲殻類の仲間にもおすすめ!

「ヤッコ」と呼ばれるキンチャクダイの仲間や、「ハギ」と呼ばれるニザダイの仲間、アイゴの仲間、一部のチョウチョウウオの仲間等といった海水魚にはもちろん、ウニや甲殻類などといった無脊椎動物の仲間まで、生き餌(海藻類)を好んで食べる海洋生物は数多く存在します。こうした生体は、植物質を好むということから水槽のクリーナーとしても重宝されていますね。以下は、そんな植物食性の傾向が強いとされている海洋生物たちの一例です。なお、この中には「植物質・動物質の両方を食べる生体(雑食性)」も多く含まれています。ご了承下さい。

[icon name=”leanpub” class=”” unprefixed_class=””] 植物食性の海洋生物
  • キンチャクダイの仲間(ニシキヤッコ等)
  • ニザダイの仲間(ナンヨウハギ等)
  • アイゴの仲間(ヒメアイゴ等)
  • ウニの仲間(ナガウニ等)
  • 貝の仲間(サザエ等)
  • エビの仲間(キャメルシュリンプ等)
  • カニの仲間(エメラルドグリーンクラブ等)
  • ヤドカリの仲間(ユビワサンゴヤドカリ等)

[st-marumozi fontawesome=”fa-exclamation-circle” bgcolor=”#ef5350″ color=”#fff” radius=”30″ margin=”0 10px 0 0″]食性には個体差があります。また、同じ科の仲間であっても種類ごとによりその食性は異なり、成長と共に食性が変化する場合もあります。ご注意下さい。[/st-marumozi]

 

 

 

おすすめアイテム紹介

生き餌(海藻類)から保存(ストック)用アイテムまで!

以下では、草食性海水魚におすすめの生き餌(海藻類)及び、その保存(ストック)用アイテム(水槽・機材・用品等)を一挙にご紹介しています。餌付け時にはもちろん、様々な場面で活躍する数々の生き餌たち。そのストック方法も様々ですね。メリット・デメリットをしっかりとおさえつつ、目的にあったものを選択しましょう。


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