ヒーター・クーラー・水温計

【水温計】水槽管理の必需品!使い方からおすすめアイテム紹介まで

水温計 アナログ デジタル

水温管理の必需品、「水温計」。こちらでは、そんな水温計の重要性(必要性)についてのお話しから、アナログ式デジタル式それぞれの使い方(設置位置、メンテナンス)やメリット・デメリットに関する説明。また種類ごとのおすすめアイテム紹介まで、「水温計」をとことん詳しく解説していきます。

 

水温計の重要性・必要性

水温=体温!?急激な水温変化はとても危険

水温計にはとても重要な役割があります。それは、「水の温度を表示する」ということ。当たり前のような話ですが、これはとても大切なことなのです。そもそも、通年体温が一定に保たれている「恒温こうおん動物」である人間と、周囲の温度に合わせて体温も変化していく「変温動物」である魚達とでは、水温の感じ方・重要性が全く異なります人間にとってはわずか1℃の水温変化でも、水の中で暮らす彼らにとっては数℃違うことと同じなのです。そのため水温変化を人と同じ感覚で考えてしまうことはとても危険です。
水温の変化は、生体にストレスを与えてしまう要因の一つでもあります。それもそのはず、変温動物である彼らにとって水温とは体温そのものとなるからです。水温の変化(体温の変化)によるストレスなどが原因で体が弱り、免疫力が低下した生体は、白点病などの病気を引き起こしやすくもなります。また水温変化があまりにも激しかった場合には最悪、生体がショック死してしまうことも。
ですが、どうしても水温変化が起きてしまうという場面もあります(水換え餌・生体の水槽投入時など)。しかし、ある程度ゆっくりとした水温変化であれば彼らも順応することが出来ますのでご安心を。大切なのは、とにかく「ゆっくりと変化を与える」ということです。

水温チェックは毎日欠かさずに!

 

たかだが2~3℃の変化」と思うかもしれませんが、それはあくまで私たちが感じている温度であり、彼らにとって大きな変化・脅威となります。そのためにも、水温をきちんと数値で正確に示してくれる「水温計」は、水槽に欠かすことのできない必要不可欠なアイテムなのです。

 

 

水槽用ヒーターやクーラーの故障発見にも!?

水温を確認するということは、水槽用ヒーターやクーラーの故障を発見できる手段でもあります。「水温計の目盛りがおかしい…」と感じたら、それは水温計の故障ではなく、ヒーターやクーラーの故障かもしれません。そのためにも、少なくとも一日一回は必ず水温計をチェックするという習慣を身に付けましょう。

液切れなどの症状により水温計自体が壊れてしまっている場合もあります。

ポイント

温度(水温)の感じ方・重要性は生物によって大きく異なる。

わずか1℃の水温変化でも、彼らにとっては数℃変わることと同じ。

水温変化はストレスの原因にも。ストレスなどで弱った生体は病気にかかりやすくなる。

「変温動物」にとって水温とは体温そのものに。急激な変化は危険。

水温変化が生じてしまう場面も。そんな時は、なるべくゆっくり時間をかけて変化を与える事がなによりも大切。

水温計の数値を読むことで、ヒーターやクーラーの故障を発見することもできる。

 

 

 

水温計の種類

アナログ式とデジタル式

水温計は現在、大きく分けて2種類のタイプの物が存在します。1つ目は昔ながらのシンプルなタイプで、水銀やアルコール(現在では着色した白灯油)などが封入された「アナログ式水温計」。そして2つ目は、水温を液晶画面などでデジタル表示してくれる「デジタル式水温計」です。

そこでここからは、この2つの様式の水温計について詳しくご紹介していくと共に、それぞれのメリットやデメリット、使い方(設置位置・メンテナンス)、種類一覧、またおすすめのアイテムについても記述していきます。

2つの形式の水温計

アナログ式(水銀・アルコール)
・スリムなガラス管タイプ
・本体が沈まないタイプ
・浮かべるタイプ
・棒状タイプ

デジタル式(デジタル表示)
・センサーのみを水に浸けるタイプ
・水槽内に直接設置するタイプ
・水槽の外側に設置するタイプ

 

 

 

①アナログ式水温計

水銀・アルコール(白灯油)が封入されたガラス製の水温計

こちらの水温計は、内部の水銀やアルコール(現在では着色した白灯油)などの液が示す値で水温が測定できるという代物です。確かに名前にこそ「アルコール」とついていますが、実は着色した白灯油です。赤色や青色の液が封入されているものがそれに当たります。一昔前までは実際にアルコールが使用されていましたが、今ではほとん使用されておらず、名前だけがそのまま残りました。また精度に関しては、アルコール(白灯油)よりも水銀の方がより精確な数値を出してくれます。しかし実際問題では、灯油の方が安価だという理由から、アルコール(白灯油)タイプの水温計の方が主流となっています。

シンプルで使いやすく商品の種類も豊富なため、水槽の形や大きさを問わず、様々なニーズに応えてくれるでしょう。また、こちらのタイプの水温計には基本的にキスゴム(吸盤)が付属しており、これで水槽内部に固定することができます。

本体はガラス製となっているため、衝撃が加われば簡単に破損してしまいます。扱いには十分注意して下さい。

水温計 アナログ

 

ポイント

アナログ式は水銀タイプのものとアルコール(白灯油)タイプのものに分けられる。

名前こそ「アルコール」となっているが、実際には灯油が入っているものが多い。

水銀タイプはアルコール(白灯油)タイプに比べ、より精確な数値を出す。

本体はガラス製のため、破損しやすい。

 

 

アナログ式のメリット・デメリット

安くて使いやすくて種類も豊富なアナログ式水温計。昔から使われているだけあって信頼感もありますが、いくつかの注意点もあります。

特に問題なのはやはり「割れやすい(中身の処理が大変)」という点です。本体は基本的にガラス製であるため、少しの衝撃でも破損してしまう可能性があります。それが陸場であればまだ良いのですが、もしも水槽内で水温計が破損し、中の液体が水中に漏れたら…回収が困難な上、最悪生物の命に関わるようなことにもなり得ます。また、定期的な掃除も欠かすことはできません。水温計の表面に海藻やコケ(藻類)、石灰藻がついてしまえばもちろん目盛りが読めなくなってしまいます。

そしてこれもデメリットの1つとなりますが、アナログ式はデジタル式に比べ、どうしても水温(目盛り)がわかり辛くなってしまいます。おまけに本体がガラス製のものがほとんどであるため、キスゴム(吸盤)や磁石などの固定具が外れると本体が落下してしまいます。特に劣化し易いゴム製のキスゴム(吸盤)を使用しているタイプの物は注意が必要です。小さな水槽であればいいですが、深さのある水槽だった場合…回収するのは何かと不便ですね。ただし、先にも記述した通りこちらのタイプのものは商品の種類が非常に豊富となっています。キスゴム(吸盤)やマグネットが外れても本体が沈まないものや、最初から浮いているタイプのものまで、値段はもちろんその仕様まで実にバリエーションは豊かです。もちろん電池も使用しません。

メリット

安価。

様々な形状の商品がある。

電池切れの心配がない。

デメリット

水槽内で目立ち易い。

水温(目盛り)が分かり辛い。

割れやすい。おまけに割れると中身の処理が大変。

キスゴム(吸盤)が劣化して本体が落下する可能性がある(スリムなガラス管タイプ)。

キスゴム(吸盤)を定期的に交換する必要がある。

 

 

使い方・設置位置・メンテナンス

本体が水に十分浸かるように設置して下さい。また、キスゴム(吸盤)を付ける水槽壁面はあらかじめ綺麗に磨いておく必要があります。

続いてメンテナンスに関してですが、本体表面にコケ(藻類)や海藻、石灰藻などが付着してしまうと目盛りが読めなくなってしまう恐れがあるため、定期的にスポンジ等を使用して掃除して下さい。また、キスゴム(吸盤)が劣化してしまうと水槽壁面から落ちやすくなってしまうため、定期的に交換する必要があります。

 

 

アナログ式種類一覧

種類豊富なアナログ式水温計を4タイプに分けてご紹介

安価ながらも信頼性が高く、根強い人気を誇るアナログ式の水温計。こちらでは、数あるアナログ式水温計の中からおすすめの物を4つのタイプに別けてご紹介していきます。

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②デジタル式水温計

水温をデジタルで表示する、高性能・高機能な水温計

こちらは、水温をデジタルで表示してくれるタイプの水温計になります。水温が一目で確認できるためとても便利ですね。一般的にはセンサーのみを水に浸けるタイプのものが主流ですが、それ以外にも、水槽内に直接設置するタイプの物や、水槽の外面に張り付けるタイプのものがあります。そちらについても後々ご紹介していきます。

水温計 デジタル式

 

 

デジタル式のメリット・デメリット

こちらのデジタル水温計、なんと言っても「水温を確認しやすい」というのが最大の利点です。現在の水温が常にデジタル表示されているため、アナログ式のようにいちいち目盛りを読む必要がありません。そのため自然と水温を確認する習慣が身に付き、これによってヒーターやクーラーの故障を発見できる可能性も高まります。おまけに高性能・高機能な物が多く、最高・最低水温の記録や時刻、室温、湿度表示をしてくれるものまで登場しています。
また「センサーのみを水に浸けるタイプ」のものであれば、水槽内でもほとんど目立つことはありません。そして「水槽の外側に設置するタイプ」のものであれば、水に全く触れることなく設置することが出来ます。

しかし、こちらのデジタル式水温計はそのほとんどが電池を必要としますので、コストはややかかってくるでしょう。また防水・防滴加工されていないものも多いため、万が一水槽に落ちれば故障してしまうこともあります。

メリット

高性能・高機能

水温が分かりやすい(デジタル表示)。

設置・取り出しが楽。

水槽内で目立たない。

デメリット

高価。

電池交換が必要(必要ないタイプもあり)。

防水仕様になっていないものも多いため、水没には注意が必要。

 

 

使い方・設置位置・メンテナンス

センサーのみを水に浸けるタイプ」のものは、本体を水槽近くの安定した見やすい場所に設置し、コードで繋がったセンサーを水槽内部へ投入して下さい。
水槽内に直接設置するタイプ」のものは、付属しているキスゴム(吸盤)を使用し、水槽内の見やすい場所に固定して下さい。
水槽の外側に設置するタイプ」のもは、水槽外側の面の見やすい場所に貼り付けて下さい。一度貼り付けてしまうとなかなか剥がせないものもあるため、扱いには十分ご注意を。

 

 

デジタル式種類一覧

高性能なデジタル式水温計を3タイプに分けてご紹介

値段はやや張りますが、それに見合った高性能・高機能を誇る非常に便利なデジタル式の水温計。こちらでは、数あるデジタル式水温計の中からおすすめの物を3つのタイプに別けてご紹介していきます。

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