前回から引き続き、「しんかい6500」のプラモデルを作っていきます。
「しんかい6500」のコックピットは、深海の水圧に耐えられるよう球状になっています。この球は耐圧殻と呼ばれ、軽くて丈夫なチタン合金でできています。プラモデル版しんかい6500は、この耐圧殻の組み立てから始まります。
予め用意しておいたプラモデル作製キットを準備。ピンセット・ニッパー・カッター・替え刃・ドライバー・ヤスリがセットになっている便利なアイテムです。ヤスリは何に使うのかと言うと…取り外したパーツのバリを削るために必要だそうです。
さてそれでは早速耐圧殻の組み立てに…と思っていましたが、ここで予期せぬことが。このパーツの写真をよくご覧頂きたい。
てっきり乗員は仕上がっているものをただ乗せるだけだと思っていましたが…まさか組み立てが必要になるとは。プラモデルマスターからすればこのくらい当たり前だと言われそうですが、初心者にはかなり衝撃的。この時点で少し諦めムードが漂ってきました。今回塗装には挑戦しない(全く自信が無い)ため、彼らにはこのままの色で乗船して頂きますね。しかしまぁ組み立てるというよりも、挿し込み口も何もないため、パーツ同士を接着剤でくっつけるという方法しかないようです。これがまた小さいので一苦労。再度湧き上がる諦めムード。
人型を接着し終わったら、ようやく耐圧殻の組み立てへ。耐圧殻には3つの覗き窓が付いており、乗員はここから外を覗くことができたそうです。窓自体はクリアパーツでできているため、LED点灯時にはそこから光が漏れる様子を楽しむことができるようになっています。嬉しい。しかし本当に船内は狭いですね。
そして気になるのがこの謎めいたシール…実はこれ、耐圧殻の電子機器を再現するためのものだったようです。このシール、正確には「水転写デカール」というものらしく、そのままではシールのように剥がれないため、1度ぬるま湯に浸す必要があるそうです。これは組み立て以上に厄介な作業になりそうな気が…まぁ今回は塗装無しなので、デカールも別に張らなくていいかな。内部パーツですしね。
と言いながらも練習がてら貼ってみる。いや…これはかなり難しいです。パーツには凹凸もあるため、いくつかはヤスリで表面を平にしてから張りつけました。しかし、人間が未塗装なのでやはり貼らないままで良かったかもしれません。
何がともあれ、これでようやく耐圧殻が完成しました。こうしたものが実物にも内蔵されてあると思うと、なんだか嬉しいですね。構造が分かるのも1つの楽しみ。もうこれだけで終わってしまってもいいのではと思う程愛着のある耐圧殻が完成しました。
組みあがった耐圧殻…なんか物凄い可愛らしい。もうこれが潜水艇だと言われても何も文句はありませんね!いや、作りますけどね。先程も述べましたが、組み立てながらその構造を理解していくというのはとても楽しいです。付属の説明書には実物の写真なんかも載っていて、ドキドキワクワクが止まりません。まだやり始めたばかりですが、プラモデル…いいね!
次回も乞うご期待!